エンタメとは、エンターテインメント(entertainment)の日本式略称で、人々を楽しませる行為(パフォーマンス)を意味し、主にその場かぎりで消費される演劇や映画、芸能などについていう。絵画や建築作品のように希少性と永続性がないので、エンタメの提供者は、なるべく多くの人々に比較的安価な価格で見てもらうことによって日銭を稼いでいる。また、演劇や寄席芸能などは、文学(書籍)のようにいつまでも自分の手もとに置いて楽しめるものでもないが、たいして関心のない団体のツアー客や、何度も同じ演目を見に来る物忘れの激しい客をたよりに糊口をしのいでいる。音楽や映画などは、パフォーマンスを記録したメディアが販売され、子どもをだまして大量販売に結びつけることも可能なので、演劇や芸能関係者よりはお気楽な生活を送っている関係者も多い。(CAS)