ウィンウィンゲーム(win-win game)とは、ゲームの参加者全員が不利益を被らず勝者になるという、虫のよい状況を言い、ライバル企業がお互い納得できる条件で事業提携を果たしたような場合に用いられる言葉。しかし、ゼロサムゲームの社会理論から言えば、全員が勝者という状況は成り立たず、知らず知らずのうちにそのゲームに巻き込まれたメンバーに負けが押しつけられているにすぎないというのが、ウィンウィンゲームの実態である。早い話、官製談合において官(政治家、官僚)と談合企業はウィンウィンゲームの勝者であるが、それは談合に参加できない企業とムダな金を払わされているバカな納税者の大敗北の上に成り立っているのである。(CAS)