言い掛かりをつける(言いがかりをつける)の「言い掛かり」は、言葉を掛けて相手と関係を付けようとすることを意味し、そこから「言い掛かりを付ける」とは、半殺しの目にあわせるのに適当な理由を当の相手に説明する行為をいう。「因縁(いんねん)をつける」とほぼ同義だが、「因縁をつける」が自分の行動の原因が相手の行動や態度にあることを論理的に説明しようとしているのに対して、「言い掛かりをつける」は、たいした理由もないのに自分から積極的に相手との関係を築き上げようとするという意味あいをもつ。例えば「オマエ、オレにガンを飛ばしやがったな」と、相手のアクションを理由としてあげるのが「因縁をつける」であれば、「オマエの顔が気に入らねえんだよ」と自分の好き嫌いで相手を脅すのが「言い掛かりを付ける」といったところではないかと思われる。(CAS)