いっぱいいっぱいとは、容器などにものが限界まで満たされている状態を意味する「一杯(いっぱい)」を重ねた言葉で、今風にいえば「超いっぱい」といったような意味であり、自分の処理能力を超えた量の仕事を押しつけられたり、アクシデントが次々と起こったりして、精神的にまったく余裕のない状態を表現している。つまり、本日中に仕上げなければならない集計データを作成している最中にクレームの電話に出てしまい、そのクレームの原因となった商品説明書を探しまわっていると上司が「出したところにちゃんとしまっておかないからあわてることになるのだ」などととんちんかんな説教をしはじめるという、そんなばか上司に対して「おまえが電話に出ろ」と今にも叫んでしまいそうな切羽詰まった精神状態が「いっぱいいっぱい」である。(CAS)