飽きが来ない(飽きの来ない)とは、飽きるときがやって来ない、つまり、いつまでも飽きないという意味で、美術品や音楽、食べ物などについて、いつまでも愛し続けられる魅力をもったものを、一時的に強く愛着をもつがすぐに飽きてしまうものと対照的に言い表すときに用いる。しかし、いつまでも飽きずに愛し続けられるものなどというのは、最初からさほど強く愛していなかったものということもできるのであって、あまり魅力を感じず、さほど好きになれないものを、しかたなく誉めるときに「飽きの来ないお味ですね」などと使われることの多い言葉である。(CAS)