穴馬とは、競馬のレースで、勝利を予想する多くの人たちの目の「節穴(ふしあな)」の中に潜んでいる馬のこと。具体的に言うと、勝利する可能性の低い幾多の駄馬のなかで、最も勝利する可能性を秘めた馬のこと。あるいは勝利する可能性が比較的高いのに、世の中の人々にその実力が知られていない馬のこと。英語のdark horseは、後者の「知られていない実力馬」といった意味合いの言葉である。そういう馬が優勝すると配当は高くなるので、少ない元金で大きい稼ぎを手に入れたいギャンブラーは穴馬にかけたがる。しかし、そんなギャンブラーたちが、「穴馬はこれだ」と事前に盛んに喧伝するので、結局、「穴馬」を買ってもたいした稼ぎにならないのが実情である。したがって、真の意味での「穴馬」は、最初に定義した通り「バカなギャンブラーたち目の節穴の奥に潜んでいる馬」ということになる。(CAS)