暴れるとは、聞き分けのない子どもに欲しい物を買い与えずに放置し観察していると、①甘える、②せがむ、③泣く、④わめく、の次の段階で見られる行動。すなわちレベル5の警戒行動であり、悪魔にとりつかれた少女のように、周囲に危害が及ぶほど激しく身体を動かすという危険な状態である。
「暴れる」の「あばれ」は、粗末である、荒い、隙間が大きく目が粗いなどの意味をもち、「あばら家」「あばら骨」などの語句を作る「あばら(粗)」と同じ語源。つまり、荒々しく粗暴にふるまうという意味だが、「暴れん坊将軍(テレビドラマのタイトル)」「ここはひとつ大いに暴れてやるか」などというように、暴力的な行動も含めてヒロイックな活躍をするという意味あいで用いられる場合も多い。しかし、それは激しく動くことで周囲に好影響を与えられるほどの人物、例えば「将軍」とか「仕事のできるやつ」についていえることであって、そこらへんのくそガキが暴れるのは迷惑行為以外のなにものでもない。(CAS)